株オプションブログ

2023-03-15 プチ金融恐慌欧州版

夜中に激しい雨の音で目が覚め、習性ってやつで寝ぼけ眼でiPadで/ESを見てみたら..... 暴落してるじゃないですか。

クレディスイスはずっと業績不振が取り沙汰されてるスイスの大手証券会社ですが、筆頭株主のサウジの銀行が追加投資はしないと発表したので欧州にプチ金融恐慌が起きたんですね。

でももともとこのサウジの銀行は10%以上の出資はできないことになっていて、現状9.9%の株主なのでこれ以上は出資できないって事だそうです。ということは欧州の金融界にとっては周知の事実で寝耳に水というわけではないので早期に収拾がつくのではないでしょうか。

マーケットは夜中に大幅下落し、朝のPPI でさらに下落しました。100ポイント近い下落で、恐怖指数の/VXが大幅に増加しました。

/ESは日中何回か離陸を試み、最終的になんとか底から離れ数十ポイント上げて-0.8%で終わりました。

今週の金曜日はトリプルウィッチング(株オプション、インデックスオプションと先物の期限日が重なること)なので明日ぐらいから相場が荒れる可能性があります。

相場が荒れるのは私たちショートプレミアムのオプショントレーダーにはチャンス到来なので良いことなのですが、すでに先週から乱高下しているのでどうなるのかちょっと予想がつかないですね。

2023-03-15 /ES プチ欧州金融恐慌

今日の株オプショントレード

今日はクレディ・スイスのニュースが出てマーケットが下がり始めるとともに/VXが急増加し、日中も上がり続けました。

/VX増加はショートプレミアムにはチャンス到来なのでまたいくつかトレードをオープンしました。

ところでこうやって/VXが急増すると既存のオプショントレードでかなりの損が出ます。/VXは必ず減少するのでデルタによって損しなければそのうち元に戻りますが、気分の良いものではないですね。

今日もポートフォリオのベガが4桁台なので/VXが23から28まで上がったら万ドル単位で損が出ちゃいました。こういう時にPLを見るともうドキドキして血の気が引く思いですが、/VXは必ず減少するから大丈夫、と唱えてデルタリスクをヘッジしながら新しいトレードをオープンします。

午後には/VXが下がったので最終的にPL変動は-0.3%程度で済みました。

今日は2-3週間かかるトレードをいくつかオープンしたのですが、それとは別に反発狙いと/VX減少を狙ったデイトレードをいくつかオープンしました。

まず反発狙いの/MESを二本ロング。そして反発しなくても利益があがるように$SPXや$QQQのプットスプレッドもオープン。さらに/ZN (米10年債先物)のIVが増加していたのでストラングルをオープン。

思っていた通り午後の反発とIV減少が来たのでこれらのトレードは全部利確クローズ。無事千ドル以上の利確になりました。

/MESは先物売買なので株と同じで上がらなかったら損切りですが、他のオプショントレードはもし目論見が外れても待っていればそこそこの確率で利確できます。オプショントレードはこうやってデイトレのように利確してもいいし当てが外れたら時間をかけて利確する事ができる柔軟性があります。

明日ですが先週からプチ金融恐慌が起きるたびに外貨先物が乱高下するので/6E、/6A、/6Jのトレードで損が出ているのでそちらの防御を考えます。

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