株オプション 基本編

オプションの基本 (2) - オプションとは?

オプションとは

ポイント

オプションは期限日に行使価格で株を売買する権利

オプショントレードはこの権利を売買すること

オプションとは期限日に事前に決められた行使価格で特定の株または先物(原資産)を売買する権利です。

この権利に本質的価値とプレミアムという二つのオプション料金がつきオプション価格が決まります。

オプション取引はこの権利を売買して収益をあげるのが目的です。

オプション価格は原資産の価格(株価)に連動していて、この連動比率を選ぶことができます。また株価以外に時間経過や予測変動率でオプション価格が上下します。 

これらのオプションの性質を利用すると、株価の上下に左右されずに利益を上げたり、株より低い投資額で同額以上の利益を上げたりなど、リスク許容度と目標リターンに合わせたトレードができます。 

オプションの基本形

ポイント

オプションにはコールとプットの2種類がある

コールとプットはそれぞれ売り(ショート)買い(ロング)することができる

オプションにはコールとプットオプションがあります。 
それぞれ買うことをロング、売ることをショートと言います。

コール、プットそれぞれ売買できるので基本的に4通りの取引ができることになります。

  • コールのロング(コール買い) 
  • コールのショート(コール売り)
  • プットのロング (プット買い)
  • プットのショート(プット売り)

コールオプションは株を買う権利、プットオプションは株を売る権利と説明される事が多いですが、これはオプションを買う側(ロング側)から見た場合です。

オプションを売る側(ショート側)から見たら逆になります。またショート側は権利でなく義務になります。

コール vs プット、ショート vs ロングはそれぞれ対称で、向きが違うだけなのでプット・コールどちらでも、そしてロング・ショートどちらでもオプション取引で収益を上げられます。 

単体でトレードするオプションはネイキッド(naked, 裸の)オプションと呼ばれます。オプションはネイキッドで売買するだけでなく組み合わせてリスクを制限したり株価の上下に関わらず利益を上げたりできます。

オプション一本は100株の売買契約です。オプション価格は株一本あたりの価格なので実際の価格は百倍になります。 例えばオプション価格が1ドルなら実はそのオプションは100ドルで売買されることになります。

オプションの組み合わせはストラテジー(strategy)と呼ばれ、代表的なストラテジーにはプロレス技みたいな名前がついています。

オプションはロング側には行使価格で株を売買する権利で、ショート側には行使価格で株を売買する義務ですが、いつどのような状況に権利行使(エクササイズ)・義務行使(アサイン)をするのかを次章で説明します。

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