今日のマーケット
今日発表されたADPの雇用データもJOLTS(求人データ)も予想を上回り金利上げに追い風でした。/ESは4000まで上げてから25ポイント下がりました。もっと下がってもよかったと思うのですが、FOMCのパウエル議長はまだ次回の利上げ幅は全く決めてない、データ次第だ。と今日発言したのが効いたのかもしれません。そのデータは思わしくないのですが。
その後終盤になって急に上昇しましたが、これは0DTEのオプションによるものかもしれないですね。
私たちがオプションを取引する相手はマーケット・メーカーと言う機関投資家です。マーケットメーカーは大量のオプションを売買してアスクとビッド価格の差で利益を得ます。
マーケットメーカーは一時的に大量のオプションを保持することになるので、その間に株価が変動して保持しているオプションに損が発生するデルタリスクをヘッジしないとなりません。そのため多額の株を売買してデルタを中和します。
株価を変動させる事ができるぐらい大量の短期限オプションが取引されるとガンマでデルタが変動し、そのデルタを中和するためにさらに株が売買され、それが株価を変動させてガンマでデルタが変動し.... というフィードバックループを引き起こす事ができます。これが$AMCや$GMEなどのミーム株を暴騰させたガンマスクィーズです。
今日のようにマーケット終了間近になって大量の0DTEオプションが利確・損確クローズされると大量の株が売買されることになるので、同じような事が起き株価が急激に高騰・下落すると言うことになります。ガンマスクィーズと違い0DTEはその日限りの在庫整理なので株価は変動しても一時的な現象で終わりますが。
大量のショートがクローズするショートカバーでも同じような事は起きますが、ショートカバーはふつうはマーケットがクローズすれば終わりです。今日はクローズ後も/ESが上がり続けたのでこれは0DTEのデルタヘッジ株のセトルメントが続いたからではないか、と思ってます。
今日のトレード
今日は大して何もないスローな日でした。/ESが4000を突破しようとしてできなかったので計画通り/MES(S&Pマイクロ先物)を4000でショート。ポートフォリオのデルタはほぼ0で一日PLはほとんど変わらず。
最終的に少ないながら利益は出ましたが、また二年債先物が上がって足を引っ張られました。あとは$NVDA。そろそろ反落時期だと思うのですがAI祭りは続くようです。
$ESが終盤に3975から4000近くまで一気に戻しましたが、これが0DTEオプションフローによるものだったら一時的なものなのでショートした/MESはそのままにしておきます。