インフレ再燃？

今日のマーケット

1月のPCEが発表されましたが、予想（4.3%)よりかなり悪かった（4.7%)ですね。また、1月のPCEだけでなく、遡って12月のPCEも4.4%から4.6％に改定（改悪？）されました。

PCEは物価指数ですがPCIを簡略化したようなもので、FOMCが政策決定に使う数字です。パウエル議長の言う「インフレ2％が目標」はこの数字を2％に下げると言うことです。

数字だけを見れば思ってたほどインフレは沈静化しておらず、相変わらず雇用市場は需要過多で賃金上昇が続き、今期発表の企業の決算内容は確実に悪化している、ということになると思います。

ただFOMCが目指す着地点に実際はどう到達するのか憶測が飛び交い、毎週のように、ノーランディングだスタグフレーションだと話が変わって株価が動いてる感がありますね。

PCEが悪いのを見越してか$ESは夜中のGlobexセッション中ずっと売られました。そして朝に発表された数字が予想より悪かったのでさらに下げました。$VXも日中は一時1.40ほど上がりました。不安心理は増加傾向です。

マーケットがリスクオフになる、つまり不安心理が増すと$VX増加になりますが、$VX増加はショートプレミアムのオプション・トレーダーにとってはチャンス到来になるので来週のマーケットの動向を注視しています。

今日のトレード

ポートフォリオのデルタは若干マイナス振れだったのでマーケットが1%下落してもあまり影響しないのですが、ベガ値がそこそこあるので$VXが23に達した瞬間はPLにそこそこの損(-0.3%ほど)が出ました。　その後$VXが減ってPLはほぼフラットに戻りました。

内容的には株のオプショントレードでは利益が出ているのですが、金利が上昇し、外貨やコモディティの先物が軒並み下落したので先物トレードが影響をうけました。一番損が出たのは$10Y-$2YY (米国十年債−二年債）のペアトレードでした。

あと$MESのストラングルですが一本当たりの利益があまり出ないですね。今はIVが高くないのでしょうがないのですが。

コアポジションとして$ESや$SPYのトレードをオープンしていますが、同じインデックスでも$MESはBPRが低く数を増やせます。なので$ESや$SPYトレードに追加で$MESトレードを1-2週間毎にオープンし、リスク分散しながらプレミアムを増やそうという作戦なのですが、いまいちしっくりこない感じです。

下記以外にオプショントレードはロールするたびに利確・損確があるのですが、数が多く記録しきれないのでクローズした時に精算してます。