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2023-03-21 忘れやすい市場

先週金曜日は大幅下落、そして昨晩の月曜の夜中に/ESが3900まで暴落してマーケットは不安指数が上がっていたのですが、その後持ち直し今日はすっかり不安を忘れたように上がり続けています。

月曜の夜中に下落して戻したのはUBSによるクレディスイスの買収が発表されたタイミングなのでヨーロッパのプチ金融恐慌は一息ついたという感じですね。またアメリカでも次に問題となるとされていたファースト・リパブリック銀行への支援が功を奏したようです。

/ESは金・月で100ポイント以上上昇

IVも月曜の夜中に28まで上がりましたがその後下がり続けていて市場の不安感もかなり減っているようです。米金融当局が先週からFDIC保険の上限25万ドル以上の預金も保証するという姿勢を明確にしていますが、市場がようやくそれを信じたしたのかもしれません。

ただ、プチ金融不安を受けてFOMCが利上げを止めるという見方もあり、その期待がマーケットに反映されている可能性もあります。

/VXも大幅減少

その金利ですが、明日FOMCが会議を開き政策金利を決定します。 大方の予想は0.25%の金利上げですね。

大方の予想は0.25%金利上げ

もし0.25%の金利上げなら銀行にとっては圧迫になるので燻る火種は残ると思いますが、もし利上げを中止したら今度はインフレ懸念が強まります。どちらにしても市場にとっては良い材料では無いので、もし株価が上がっても一時的なベア・マーケット・ラリーの可能性が強いです。

株価はFOMCの発表後に大きく動いても24-48時間後に反転する事が多いですが、変動率が増え株オプショントレードには良い環境になりやすいです。

今日の株オプショントレード

昨日、今日とIVが下がったのでいくつかトレードを利確しました。 他にはFOMC前にリスクを減らすためにトレードをいろいろと調整。 IVが減少し続けたのでPLは昨日、今日と合計で1%ほど増加しました。

下の図は先週下落した時にオープンしたブロークン・ウィング・バタフライ(羽根の破れた蝶、BWB)というトレードで、これを数本利確しました。

BWBは期限日には大きなピークができますが、このピークでの利確を狙うものではありません。

BWBはデルタが少なく、ベガが大きいという特徴があります。株価が下がりIVが増加した時に反発狙いでオープンするトレードですが、デルタが低いので株価がさらに下がっても大きな損になりません。そして株価が上がりはじめてIVが減少するとベガが高いので容易に利確できます。

このBWBのリスクは株価が大幅下落を続けて下方突破されると大きな損が出ると言うことです。なので株価からできるだけ遠いところに取り、利益を確保するためにBWBのロング・ショート・ロングの幅を百ドルと五十ドルと広く取ります。 BPが$4000ほど必要になりますが、下落してIVが増加した時にオープンすれば高確率で利確できるトレードです。

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