今週はFOMCの0.25%金利上げが発表されましたね。今週に入ってからマーケットは金融不安なんかすっかり忘れ、/ESは4040まで上げたのですが金利発表後に利下げ減速への期待と金融不安や景気後退への懸念が入り混じって木、金と数十ポイントの上下を繰り返しています。
また年内の金利下げ予想が浮上してきたようで米国債先物のイールドが上昇(実質予想金利が低下)しています。この金利下げはナスダック株にとっては追い風でになります。かたや銀行株の割合が大きいラッセル2000は金融不安で下落しているので、ナスダック vs ラッセル2000のペアトレードが急上昇を続けています。このペアトレード、どこかで反落を狙ってもいいかもですね。
/VX(VIX先物・IV・恐怖指数)はEUの金融不安で月曜日の夜中に大きく上がったものの、すぐにクレディスイスの買収が決まり一瞬激減しました。でもその後段階的に増加が続いています。
シリコンバレー・バンクが破綻したのは巨額の経済支援でだぶついた預金を安全パイのはずの米国債に多額投資してたからです。急激な利上げで保有している米国債の価値が下がり相当額の含み損が出てしまってたんですね。
だから他にも同じような状況の銀行はあるでしょうからはこの先さらなる経営破綻がでてきてもおかしくは無いです。
なので恐怖指数が下がらないのも納得ですね。まだ一波乱あるのかも。
今週の株オプショントレード
月、火とFOMCの金利発表での不測の事態を考えて少しでも利益が出ているトレードは利確してリスク管理しました。FOMCの金利発表そのものは予想通りだったこともあって、マーケットの上下の割に株オプションのトレードは順調です。
ただFOMC後のイエレン財務長官の金融不安を煽る発言、そしてドイチェバンクの信用低下騒ぎで外貨先物やコモディティー先物が乱高下し、/6E, /6Jそして/ZNなどで損が出ています。
先物では/CL(原油先物)が一時期は急落を続けていましたが横ばい期に入ったようなのでトレードを足しました。
/HE (豚赤身肉先物)は暴落し続けストラングルの下限を突破されてしまいました。ようやく落ち着きましたが今年の利益が無くなってしまいました。トレードはロールして続けます。これからBBQの季節に向けて需給が変わりますが、来週金曜に生産予想の発表があるので内容をみてトレードを調整します。
金曜の夜中(早朝)にドイチェバンクの信用不安で先物が暴落してたので/MCL(マイクロ原油先物), /M6E(マイクロユーロ先物), /2YY(マイクロ米二年債先物)をロングし、日中の反発で利確しました。先物は23/5(一日23時間、週五日)取引できるのでEUでの動きもトレードできるのが良いですね。マイクロ先物はトレードしやすい大きさだし。
恐怖指数が段階的に増えいてますが、るのは株オプショントレードには良い事です。ただこの先金融不安が燻り続け、景気後退への懸念が広がると市場は乱高下を繰り返してIVはさらに増加し既存のトレードは損が出てしまうので、既存トレードをいかにマネージして増加したIVで利益を上げれるかと言うことになります。
また金融不安に対するマーケットの反応はちょっと極端で、地銀だけでなく外の金融機関の株も大幅に下げるか、それとも金融不安がなくなったかのように大幅に上げるかの両極端の動きを見せています。そのせいで普段はIVが低い銀行株のオプションの価格が大幅に上がっており、タイミングを合わせれば$GS, $JPM, $SCHWなどのショートプレミアムで短期間で利益をあげれる状況です。タイミングを外すと苦しいことになりますが。